十数年前に流行っていたツーブロックの髪型が、時を経て再ブレイクしているように、ファッションやヘアスタイルは流行が一定の周期で訪れると言われます。その昔、戦国時代の流行と言えば、「月代(さかやき)」と呼ばれる前頭部から頭頂部にかけての頭髪を剃りあげた髪型が一般的です。しかしこの髪型には、ファッション性というよりも、ある理由から機能性を重視した髪型なのです。

機能性を重視した髪型

戦国時代では当然のことながら合戦が行われていました。出陣の際は鎧兜を身にまとうのですが、髪の毛が全体に生えている状態で兜を被ると、蒸れてしまって気持ちが悪いそうです。そこで髪の毛の上部をそった「半髪(はんぱつ)」という髪型が流行したのでした。前述した通り、流行は周回するもの。もしかしたら平成の世にも半髪が流行る事があるのかも知れません。