白いハト(鳩)は平和の象徴とされ、イベントなどで大空へ飛ばす演出などが見られます。ハトが平和の象徴とされるようになったのは、キリスト教の旧約聖書に登場する「ノアの箱舟」の物語からです。

平和の象徴

人間が堕落した生活を送るようになったのを見かねて、神は大洪水を引き起こし、人類を滅亡させようとします。地上の様子を見るためにハトを使者として送り込んだところ、オリーブの枝を加えて戻ってきました。これにより、一度地上は浄化され、新たなる命が生まれたことを悟った神は、大洪水の罰が終わったことを知ることになりました。

これがノアの箱舟のざっくりとしたあらすじです。これによりハトとオリーブは神と人間の和解のシンボルであり、人間が神との和解によって得た、平和な世界を共に築いていくシンボルとなったのです。

そして1949年にパリで開かれた「第一回平和擁護世界大会」において、天才画家ピカソが描いたポスターに白いハトが描かれたことにより、世界中にハト=平和の象徴というイメージが広がったといわれています。