殺人・自殺・火事など、何かしらの事件があった物件を、不動産用語集で「事故物件」や「ワケあり物件」と呼ばれます。こうした物件は、重要事項に何の事件があったのかを記載する告知義務が発生しますが、この条件は意外とゆるいのです。

告知義務の条件

前述の通り、事件があった物件はその内容を告知する義務があります。しかしこの告知義務は、一度誰かが一定期間入居すればこの義務は発生しなくなるのです。

事件があった物件が売れる、または賃貸契約が成立することは、通常の物件に比べて低いです。現在ではあまり無くなってはきているようですが、悪質な不動産会社では、事件があった告知義務を抹消するため、自社の社員やアルバイトなどを雇い、一時的に事故物件に住ませることで、この告知義務を回避するといった手段を取っている不動産会社も存在しているという話もあります。