車のドアを開けてあげたり、場内へエスコートしてあげたり、様々な場面で女性を一番にサービスするといった「レディーファースト」の考えが浸透しています。しかし、本来の「レディーファースト」とは、今の考え方と真逆の意味なのです。

レディーファーストの本当の意味

レディーファーストは、ヨーロッパ上流階級における淑女としてのマナーとしての考え方のことを指していました。

  • ホールへは男性より先に入場し、男性を出迎える
  • 扉や門は男性より先に抜けて、安全を確認する
  • 食堂では男性より先に着席し、男性を出迎え、待たせない
  • 食事は男性より先に終わらせて退出し、男性の食後の談話に加わらない

つまりは、何事も女性が先に立って行い、男性をもてなすことがレディーファーストの考え方なのです。これが男女平等の運動が盛んになると、次第に現代で用いられているようなレディーファーストの意味に転化してしまったのです。