『アルプス一万尺』の歌詞は29番まである
幼い頃「アルプス一万尺 小槍の上で~」のメロディと共に、手遊びをしたものです。歌詞にある「小槍」を「子ヤギ」と覚えている方も多いようですが、正しくは「小槍」で、槍ヶ岳の山頂の付近にある飛び出した岩の事です。そんな『アルプス一万尺』の歌詞はなんと29番まであるというのです。
アルプス一万尺の歌詞
アルプス一万尺の起源は、アメリカ合衆国の民謡で独立戦争時の愛国歌でもある『ヤンキードゥードゥル』という曲です。日本ではこの曲に登山にまつわる歌詞をあてがい、『アルプス一万尺』として歌われてきました。その歌詞は一つひとつは短いものの、実は29番まであるのです。
- アルプス一万尺 小槍の上で アルペン踊りを さぁ 踊りましょ
- 昨日見た夢 でっかいちいさい夢だよ のみがリュックしょって 富士登山
- 岩魚釣る子に 山路を聞けば 雲のかなたを 竿で指す
- お花畑で 昼寝をすれば 蝶々が飛んできて キスをする
- 雪渓光るよ 雷鳥いずこに エーデルヴァイス そこかしこ
- 一万尺に テントを張れば 星のランプに 手が届く
- キャンプサイトに カッコウ鳴いて 霧の中から 朝が来る
- 染めてやりたや あの娘の袖を お花畑の 花模様
- 蝶々でさえも 二匹でいるのに なぜに僕だけ 一人ぽち
- トントン拍子に 話が進み キスする時に 目が覚めた
- 山のこだまは 帰ってくるけど 僕のラブレター 返ってこない
- キャンプファイヤーで センチになって 可愛いあのこの 夢を見る
- お花畑で 昼寝をすれば 可愛いあのこの 夢を見る
- 夢で見るよじャ ほれよが浅い ほんとに好きなら 眠られぬ
- 雲より高い この頂で お山の大将 俺一人
- チンネの頭に ザイルをかけて パイプ吹かせば 胸が湧く
- 剣のテラスに ハンマー振れば ハーケン歌うよ 青空に
- 山は荒れても 心の中は いつも天国 夢がある
- 槍や穂高は かくれて見えぬ 見えぬあたりが 槍穂高
- 命捧げて 恋するものに 何故に冷たい 岩の肌
- ザイル担いで 穂高の山へ 明日は男の 度胸試し
- 穂高のルンゼに ザイルを捌いて ヨーデル唄えば 雲が湧く
- 西穂に登れば 奥穂が招く まねくその手が ジャンダルム
- 槍はムコ殿 穂高はヨメご 中でリンキの 焼が岳
- 槍と穂高を 番兵において お花畑で 花を摘む
- 槍と穂高を 番兵に立てて 鹿島めがけて キジを撃つ
- 槍の頭で 小キジを撃てば 高瀬と梓と 泣き別れ
- 名残つきない 大正池 またも見返す 穂高岳
- まめで逢いましょ また来年も 山で桜の 咲く頃に
ちなみにこの「アルプス」は、ヨーロッパのアルプス山脈ではなく、日本アルプスの事です。