弘前大学」は青森県弘前市にある国立大学です。教育学部や理工学部からなる5つの学部で構成されていますが、中でも医学部には面白い必須科目があります。それが「津軽弁」です。

津軽弁講座

津軽弁は青森の津軽地方に伝わる方言であり、おそらくは日本の中で最も難しい方言ではないでしょうか。さらに津軽弁は津軽地方の「津軽方言」と、南部地方の「南部方言」に分けられ、あまりのクセの強さに、同じ津軽弁にも関わらずお互い何を話しているか分からないといった事態が発生してしまいます。

この言語を習得しようとするのが、弘前大学医学部で勉学にいそしむ学生たちです。

医療の現場で多く接する患者は、やはり高齢者になります。津軽地方に在住する高齢者の多くは、当然のことながら津軽弁を使っている場合が多く、意味が理解できない、間違った伝わり方をしてしまう、というのは医者にとってはご法度です。そのため、弘前大学医学部では津軽弁を必須科目としているのです。

方言の問題は医療だけでなく介護の現場においても問題になっているようです。近い将来は介護士にとっても方言の講座が必要になるかも知れません。