死海で生きている唯一の生き物
死海はイスラエルとヨルダンに隣接する塩湖で、海抜マイナス430mに位置する、地表で最も低い場所です。死海は降雨量の少なさに比べて気温が高い地域にあるため、一般的な海水の塩分濃度が3%なのに対し、死海の塩分濃度は30%にもなります。
死海に生きるもの
これにより、水に含まれる塩分の比重が大きくなり、水中に沈むことは非常に困難です。そのため、いともたやすく水面に浮かぶことができます。しかしこれは決して沈むことはない、溺れることはないというわけではありませんのでご注意を。
このような過酷な環境のせいで、死海には生き物が住むことはできないとされています。しかしそのに唯一存在する生き物がいるので。それが「ドナリエラ」と呼ばれる藻の一種です。
このドナリエラはニンジンなどに多く含まれるベータカロチンを豊富に持っており、この成分のおかげで死海でも生きていくことができるといわれます。