和牛国産牛も日本で飼育された牛からとれた肉じゃないの?とお思いの方が多いと思います。しかしこの二つは似て非なるもので、違いが存在するのです。

今回の雑学では、和牛と国産牛の違いについてご紹介します。

和牛と国産牛の違い

どちらも日本で育った牛であることは間違いありません。しかし問題はその品種にあるのです。

和牛

和牛に数えられる品種はわずか4種類の牛しかいません。

  • 黒毛和種
  • 褐色和種
  • 日本短角種
  • 無角和種

有名な松阪牛や神戸牛などはこれに該当します。

国産牛

国産牛とは、和牛4種以外の牛ということになります。つまりは乳牛用に育てられていたホルスタインなど、ミルクが取れなくなったのでお肉として出荷されるのです。

また、国産の定義としては、出荷されるまでに日本国内にいた期間の方が長ければ国産と認定されます。極端な例でいえば、アメリカ生まれで2年間アメリカで育ち、日本に輸入されてから2年と1日でもいれば、立派な国産牛となるのです。

しかしこれには輸送費など費用が莫大にかかってしまうため、安上がりで飼育するためや偽造目的では行われることはありません。


確かに国産牛は海外の牛肉に比べると美味しく、高価ではあります。しかし国産だからといって全ての牛が食肉用に品種改良された種別ではないことを理解しましょう。安い国産牛も所詮はホルスタイン系であり、驚くほどに美味しいわけではないのです。