直径25cm程の円盤を投げて遊ぶフリスビーは、ペット犬との遊び道具からフリスビーを用いた競技まで様々な用途で使われます。フリスビーとはワームオー社の商標登録であり、フリスビー自体は本場アメリカでは「フライングディスク」と呼ばれます。そんなフリスビーに、遺灰入りのフリスビーがあるというのです。

遺灰入りフリスビーの正体

フリスビーは1940年代にパイの皿を投げて遊んでいたカップルの姿を見て、ウォルター・フレデリック・モリソンが開発しました。当初は金属製で試作品を制作し、1948年には現在のようにプラスチック製の素材へと改良されました。1955年にはワームオー社がフリスビーを買収。世界中で2億枚ものフリスビーが売れたとされます。

このワームオー社の副社長であったエド・ヘドリックは、フリスビーの普及に多大なる貢献を残しました。彼は2002年に死去しましたが、遺言の中に「死んだらフリスビーになりたい。私はずっと宙に舞っていたい」とあったことから、妻・ファリーナは彼の遺灰入りのフリスビーの制作を決意します。

遺灰はプラスチックに混ぜられ、1000枚のフリスビーに生まれ変わりました。2枚セットで200ドルと高額だったものの、販売開始からわずかな期間で250セットが売れたそうです。