1880年、フランス中部コマントリのステファニアン期の炭層にて、翅の化石が発見されました。これが3億5900万年前〜2億9900万年前の石炭紀に生きたメガネウラというトンボの化石でした。

世界最大のトンボ

メガネウラは翅を広げた際の大きさが60〜75cmもあり、記録史上最も大きな昆虫かつ、最も大きな飛翔性節足動物であるとされます。メガネウラはゴキブリに並ぶ、最も古くから生きていた昆虫とされ、メガネウラは日本名でゴキブリトンボの異名を持ちます。

石炭紀にはこのような巨大昆虫が数多く見られました。それは一体なぜなのでしょうか。

研究チームによる最新の報告によると、当時の大気中の酸素濃度が現在よりも高値であったためであると報告されています。シダ植物が大量に繁殖しており、大気中の酸素濃度が約35%と高かった時代であったからこそ、これだけの大きさを維持することができたと考えられています。