お寿司の人気メニューの一つである「イクラ」。高級なものを見ればキリがありませんが、回転寿司などで手頃な値段で食べることができます。イクラは卵巣膜で繋がった状態の筋子をバラバラにした状態のものです。筋子は漢字で書くのに、なぜイクラは漢字で書かないのだろう?と思ったことはありませんか。それもそのはず、イクラはロシア語なのです。

イクラの語源

ロシア語で「魚卵」「小さくて粒々したもの」を意味する「イクラー」という言葉から、イクラという言葉が生まれました。ロシア語での「イクラー」はサケに限らず、魚卵であればキャビアもタラコもすべて「イクラー」になります。そのため、サケの卵はロシアでは「赤いイクラ」、キャビアは「黒いイクラ」などと区別して呼ばれます。

ロシア語が語源なだけあり、イクラの製造方法は大正時代にロシアから伝わりました。当時は塩漬けとして作られていましたが、現在では醤油漬けが主流になっています。