レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた名画『モナ・リザ』は「世界でもっとも知られた、もっとも見られた、もっとも書かれた、もっとも歌われた、もっともパロディ作品が作られた美術作品」といわれており、誰しもが一度は見たことがある絵画でしょう。あまりにも有名な上、多くの謎が隠されているとも言われており、その内の一つが眉毛まつ毛についてです。

モナ・リザの眉毛とまつ毛

モナ・リザはどこか妖しげな雰囲気があり、パッと見た感じは怖い印象を受けてしまいがちです。それはきっと眉毛とまつ毛がハッキリと描かれておらず、ノッペリとした顔つきをしているせいでしょう。

一説によると、当時の上流階級にいる婦人たちの間では、眉毛はムダ毛と考えられており、オシャレとして全て抜いていたとする研究もあるようですが、少なくともモナ・リザに関してはそうではないということが2007年に判明しました。

超高解像度のカメラによってモナ・リザの絵画を分析した結果、モナ・リザには眉毛とまつ毛が描かれていた痕跡があることが発見されたのです。

これは年月を経て劣化してしまった絵画の修復作業を行う際、度重なる洗浄によってもともと描かれていた眉毛とまつ毛が消えてしまったのではないかと推測されています。