例えばスポーツの試合の大一番で「天王山」という表現が良く見られます。優勝がかかった試合など、重要な場面でこの言葉が使われますが、この言葉が生まれた歴史は戦国時代にさかのぼります。

天下分け目の天王山

天王山は京都府の大山崎町にある標高わずか270mの実在する山のことです。大山崎町という地名から、歴史ファンの方にはピンときた人もいることでしょう。この地は「応仁の乱」や「山崎の戦い」で重要な拠点となった山なのです。

特に、織田信長を討ち取った明智光秀と、その仇を取ろうとする羽柴秀吉(豊臣秀吉)が争った山﨑の戦いでは、この天王山を制した秀吉が戦に勝利し、天下統一を成し遂げたことから、「天下分け目の天王山」という言葉が生まれました。

この歴史背景が語り継がれ、スポーツやビジネスシーンなどの重要な局面で、現在でも「天王山」という言葉が使われ続けているのです。