熊に遭遇したら死んだフリは意外に有効
熊に出会ったら死んだフリをしても効果はないと言われますが、本当にそうなのでしょうか?それでは効果的な方法とは何なのでしょうか。
死んだフリの防御力
3000頭の熊と遭遇した経験を持つ、日本ツキノワグマ研究所の所長によると、熊とばったり出くわした際の効果的な対処法は主に二つと言います。その二つは攻撃的と守備的に分けることができると言えるでしょう。
まずは攻撃的な対処です。熊の怖いものは熊であることから、自分の体を大きく見せることが大切です。両手をバッと上に挙げて広げ、スコップやカマなどの金属を持っていたらブンブンと振り回しましょう。金属に光が反射してキラキラした状態が、熊には熊の爪に見えるそうです。こうすることで熊は逃げ出すことがあるそうです。
次に守備的な対処です。これこそがまさに死んだフリです。熊は攻撃を仕掛けてくる際は抱きついて鼻に噛み付いてくることもあります。それを避けるために地面に伏せ、首などの急所を守るように腕でガードをします。こうした状態で熊が小突いてきても、熊が興味を失って去るまでひたすら耐えて難を逃れるのです。
また、熊は止まっているものは何か判別できないということもあり、万が一森の中で遠目に熊を発見したら、動かずに木の後ろなどに隠れることが有効だとされます。