ピタッと壁に止まったかと思えば、せっせと前足を擦り合わせているハエ。この擦り合わせる行動には一体どんな意味があるのでしょうか。調べてみたらまさかの真実が発見できました。

ハエにとっての足の存在価値

ハエにとって足は非常に大切な器官の一つです。
壁や天井など、ツルツルの場所にもピタッと止まることが出来るのは、前足から分泌される液体のおかげです。お風呂の天井などの水滴を想像してみましょう。あの水滴と同様に、水分の張力によってハエの軽い体は支えられ、張り付いていられるのです。

ハエが前足をこするのは、この機能を正常に保つためのメンテナンス作業でもあるのです。
しかし驚きの理由はこれではありません。

なんとハエは足から味覚を感じる事が出来るのです。
もちろん口にも味覚の機能はありますが、足の先にも味覚を感じる事のできる器官が備わっているのです。

ハエの由来

ちなみにハエという言葉は「羽ふるう」から由来します。ハネフルウ→ハウル→ハエル→ハエとなったそうです。漢字では「蝿」と書きますが、この由来は前足を擦り合わせる仕草が、縄をゆっている様に見えることから「縄」の右側に虫へんを付けて「蝿」とされています。