世界中で漁獲され、食用としても人間と深く関わりのあるタチウオは、実は非常に珍しい特徴を持つ魚です。最大の特徴は魚特有のウロコを持たないことであり、そのことから体が銀色に光っています。

タチウオの語源

銀色の光沢と平たい体つきから、この魚は刀に似ているところから「タチウオ(太刀魚)」と名付けられました。海外でも、湾曲した刀のカットラスに似ていることから「カットラスフィッシュ」と呼ばれたり、「サーベルフィッシュ」と呼ばれたりもします。

タチウオのもう一つの特徴として「立って泳ぐ」ことが挙げられるところから、「太刀魚」ではなく「立ち魚」なのではないかという説もあります。

しかし太刀魚という名は江戸時代には既に付けられていたようで、さらにタチウオの飼育に成功し出したのは昭和の後半であることから、直立でたたずむ姿は容易に確認できることではないことから、やはり刀に似ているからという説が語源としては有力でしょう。