ゴルフボールの特徴といえば、何と言っても表面にあるデコボコの穴状の加工でしょう。この加工は「ディンプル」といい、日本語では「えくぼ」という意味です。ゴルフの発祥は15世紀と言われていますが、ディンプルボールが登場したのは1908年のこと。さて、なぜゴルフボールにはディンプルが付いたのでしょうか。

ディンプルの役割

ゴルフボールに限らず、物を飛ばすということは必ず空気抵抗が発生してしまいます。ディンプルは空気抵抗を少なくするだけでなく、ボールの周りの空気の流れを揚力に変える働きもしてくれます。揚力とは物質に対して垂直に上向きに働く力の事です。

プロゴルファーのドライバーでの平均飛距離は300ヤード弱といわれますが、もしボールにディンプルがなかった場合には100ヤード程度しか飛ばすことが出来ないと計算されています。