自動車メーカーの「マツダ」はなぜ「MAZDA」?
日本の自動車メーカーである「マツダ」。英語表記では「MATSUDA」ではなく「MAZDA」と書きますが、なぜ「Z」なのでしょうか?どうやらカッコいいからという理由ではないようです。
MAZDAの由来
1920年にコルクを生産する「東洋コルク工業株式会社」として誕生し、1984年になり「マツダ株式会社」に商号を変更しました。「マツダ」という名称が生まれたのはこれよりも遥か以前の1931年のことで、生産した三輪トラックの名称に「マツダ号」と付けたのが初まりでした。マツダとは創業者の名前である「松田」からきています。
英語表記の「MAZDA」は、古代ペルシャ発祥の宗教であるゾロアスター教の最高神である「アフラ・マズダー (Ahura Mazdā) 」とかけているのです。「智恵ある神」という意味であるこの最高神の名前と重ねることで、自動車産業の発展を願ったのです。
ちなみにエンブレムの文字を正確に書くと「mazDa」となり、「D」だけが大文字で書かれています。これはロゴマークにした際に小文字の「d」では上に線が飛び出してしまい美しくないからという理由で、自動車メーカーとして精密さ・信頼性を表現するために長方形にスッポリと収まる形に整えているのです。