プロ棋士が使用する将棋盤は、盤の厚さが約30cmにもなる分厚いものです。さらに将棋盤には角の4箇所に足が付けられており、「脚付き将棋盤」とも呼ばれます。このタイプの将棋盤の裏には、実はある仕掛けが隠されているのです。

将棋盤の秘密

脚付き将棋盤の裏面には、四角形の凹みの中に四角錐が埋め込まれた特殊な形状の穴があります。これは「血溜まり」とも呼ばれ、対局中に横から口を出した人間は、首を斬り落とされてこの上に乗せられるという逸話からきています。しかし本来の目的は別のところにあります。

この穴の正式名称は「音受け」といい、本来の目的はいくつかあります。

将棋の駒を指すと「パチンッ」と心地よい音が響きますが、この音がより良く鳴るように、このような細工がしてあるのです。そしてその他に、製造過程においてヒビなどの破損がし辛くなることや、内部の水分を逃がすために開けられているという理由もあります。