馬肉は「さくら」、イノシシ肉は「ボタン」、鹿肉は「もみじ」と花の名が付いていることは皆さんご存知の通りです。では一体なぜこの様な俗称が生まれたのでしょうか。

その昔、1687年。第5代将軍徳川綱吉により「生類憐れみの令」が政令されました。人はもちろんの事、犬や猫、鳥や魚などの生き物から、昆虫などに至るまでの全ての生き物に対して殺生を禁止する意味合いで制定されました。

法を破ったものには厳しい罰が与えられたのですが、それでも肉を食べるために、猟師は隠語を用いて狩猟を続けていたのです。

これが動物の肉の名前を植物の名前で呼び出した由来になります。