オスカー像は世界的な映画賞の一つであるアメリカのアカデミー賞を受賞した際に贈られる、副賞の像のことです。この名誉ある賞に贈られる像のモデルとなった人物は誰なのでしょうか。さぞ映画界に貢献した人物なのでしょうか。

オスカー像のモデル

「オスカー」という名称が登場する最も古い記録は、1933年の第6回授賞式のことです。例えば第1回授賞式ではオスカーのデザインが描かれた楯が贈られるなど、オスカー像が最初から存在していたわけではないようです。

そしてじつはこの像には特定のモデルは存在しないようで、オスカーという名称も像が完成した後に、勝手に付けられたものなのです。有力な説は以下の三点です。

オスカーおじさん説

アカデミー賞事務局の局員が、事務局に届いた像を見て「自分のおじさんのオスカーにそっくり」と言ったことが定着した説。

スコルスキー説

ジャーナリストのシドニー・スコルスキーが考えたという説。アカデミー賞はお高くとまった印象だったため、「せめて人間らしい印象で扱ってやろうと思った」と述べているといいます。

ベティ・デイヴィス説

ベティ・デイヴィスが初の主演女優賞を受賞した際、客席にいた夫のハモン・オスカー・ネルソンに向かって、「オスカー、やったわよ」と叫んだことから広まったという説。


どの説も信憑性は薄いのですが、歴史的に記録されているオスカーの語源はこの程度でしかないのです。いずれにせよ、名前は後から付いたものであり、現在では世界中の役者に愛されていることに間違いはありません。