大根の細切りを「千六本」と呼ぶのはなぜ?
野菜は千切りに調理することは多々あります。細かくカットされた野菜が果たして1000本あるのかというとそんなはずはありません。そして大根を千切りにすることを、なぜか6本多い「千六本」と呼びますが、なぜ大根の千切りだけが千六本と呼ばれるのでしょうか。
千切りの語源
そもそも千切りの語源は千六本切りにあります。中国で大根のことを「蘿蔔(ろふ)」といい、細かく切ることを「繊(せん)」と言いました。繊とは野菜の繊維(せんい)のことです。
このことから、大根を細く切ることを「繊蘿蔔(せんろふ)」と呼ばれるようになりましたが、より親しみやすい「千六本」という漢字が使われるようになったのです。そして「蘿蔔(ろふ)」ではない野菜の場合は「千切り」と呼ばれるようになったというわけで、細かく切った野菜の様子がまるで千本あるかのように沢山に見えるから、というところから生まれたわけではないのです。