今では実験や開発が進んだことによって、200種類を超える宇宙食があります。その中には当然ドリンクもありますが、コーラやビールといった炭酸飲料はメニューにはありません。炭酸飲料は地上でしか飲めない理由があるのです。

宇宙で炭酸飲料を飲むのは至難の技

炭酸飲料は、強い圧力をかけて炭酸ガスを液体に溶け込ませています。これがフタを開けることによって圧力が下がり、炭酸ガスが泡となって出てくるのです。この泡が地上では浮力によって上昇し、空気と混ざって消えてしまいますが、無重力状態の宇宙空間では、液体中にとどまった泡同士が合体して周りの液体を押しやるので、フタを開けた瞬間にブシューっと液体が飛びたしてしまって、うまく飲むことは難しいのです。

ちなみに過去には宇宙で炭酸飲料を飲もうというプロジェクトがあり、巨額の資金を投入して特殊な缶が完成し、無事に飲むことができたというのですが、一般的に使用するのにはあまりにも高額すぎるので、これもまた難しいのです。