日本では毎年8月15日を終戦の日としています。これは1945年に第二次世界大戦に敗北した日であり、以降日本は戦争を起こさない平和な国となりました。しかし事実上、2006年までモンテネグロ戦争を行なっていたというのです。

国民の知らない戦争

モンテネグロは、ヨーロッパ南東部のバルカン半島に位置する国です。1905年の朝鮮半島と満州をめぐる日露戦争の際、モンテネグロはロシアと共に日本に宣戦布告を行いましたが、実際にはほとんど戦闘には参加しなかったことから、日本はモンテネグロからの宣戦布告を無視していました。

両国はアメリカ合衆国の仲介の下、ポーツマス条約を結ぶことにより終結しました。しかし、宣戦布告を無視されていたモンテネグロは、この講和会議には招かれなかったのです。そのため、外交上は日本とモンテネグロの戦争は終結していないことになったのです。さらに、1918年にモンテネグロ公国が消滅してしまったことで、日本とモンテネグロの終戦は難しい状況になってしまいました。

しかし2006年にモンテネグロは独立を宣言したことで、これを期にモンテネグロとの戦争を終結させたのです。知らず知らずのうちに、100年以上にも渡る戦争が行われていたのです。