日本では未だに元号制度が残っており、今や世界中で元号を用いているのは日本だけになっています。

最短期間の元号

2021年現在の元号は「令和」ですが、これは元号制度が始まって初めて制定された元号の「大化」から数えると248番目の元号になります。現在では基本的には天皇が変わるたびに元号が変わる、つまりは改元が行われていますが、大化から慶応までの時代では、大きな災害などを理由に改元が頻繁に行われていました。

その中で最短の期間であった元号は「暦仁(りゃくにん)」とされており、1238年〜1239年に跨いではいるものの、わずか2ヶ月半という期間で次の「延応」に改元されました。

これは「暦仁」が「略人」と同音なため、「この世から人々が略される(死んで消える)」という元号であるという噂が世間で広まってしまったため、元号を改めたということです。