中国の衣装といえば、深いスリットから見える脚がとてもセクシーなチャイナドレスをイメージします。しかし本来はチャイナドレスは男性が着るものとされていました。

チャイナドレスの歴史

一般的にはチャイナドレスは中国の民族衣装であると思われがちですが、正確には中国人の大部分を占める民族である漢民族では無く、満洲人の民族衣装に西洋の要素を融合した服です。

満洲人は騎乗民族であり、スリットは馬などに乗る際に乗りやすいこと、そして脚を横に出すことで前くる風を防ぐためとされています。このことから、馬に乗って戦う男性の戦闘服として採用されていたのです。この頃のチャイナドレスは上着部分だけであり、下にはズボンを着用していました。

後に一般庶民にもチャイナドレスの着用が許可されると、主に結婚式用の礼服として流行します。

時代は大きく進み、1920〜1930年代になると、これらの伝統的な衣装の改良、そしてモダンブームが起きたことにより、肌を露出するようなデザインが誕生しました。それが今日におけるチャイナドレスとほぼ同じものなのです。