フランスに本拠地を置く世界的タイヤメーカー「ミシュラン」は、有名なグルメガイド『ミシュランガイド』の発行元でもあります。なぜタイヤと全く関係のないグルメガイドを作るようになったのでしょうか。

ミシュランガイドの始まり

ミシュランガイドが発行されたのは1900年のこと。当時はまだ自動車が蒸気からガソリンに移り変わる時代です。そこでミシュランは、郵便局や公衆電話、ガソリンスタンド、ホテルの位置を記載した地図を作成し、35000部を無料配布していました。これがミシュランガイドの起源です。

このガイドの作成はあくまでもタイヤの売り上げを上げるためでした。ガイドブックを作れば自動車で出かける人が増え、タイヤも売れ行きが上がると考えていたのです。

1926年になると、料理を提供しているホテルを格付けで掲載するようになります。当初は1つ星のみでしたが、1931年からは現在のような3つ星形式で格付けが行われるようになりました。

ガイドブックは世界中に広がりをみせ、現在では年間約100万部が販売されています。