水道の水が出てくる蛇口を覗いてみると、何やら星型のギザギザしたパーツが付いていることがわかります。一見するとただの飾りかな?と思えるこんな小さなパーツにも、しっかりと役目があるのです。

蛇口のギザギザの役目

蛇口は、その言葉の通りクネクネと曲がりくねった配管が、まるでヘビの様な形をしているところから名付けられています。この水道管を通ってくる水は、右へ左へと揺られながら蛇口の出口へと到達しますが、この際に慣性の法則によって力が働いています。

慣性の法則とは「運動の現状をそのまま保持しようとする物体の性質」のことです。動いている電車の中で飛び跳ねても、その場に着地するといったような力が、慣性の法則です。

水道水も慣性の力が働いており、もし出口に何の負担もなければ、あちこちに飛び散って出てきてしまうのです。それを真っ直ぐに出てくるように慣性の力を抑えるのが、あの星型のパーツの役目なのです。