「肝油(かんゆ)ドロップ」と聞いて、懐かしいと思う人も多いでしょう。幼稚園や小学校では肝油ドロップの購入申込みが行われる時期があり、皆こぞって購入していたものです。ほのかに甘い肝油ドロップは、そもそも何の意味があったのでしょうか。

肝油ドロップとは

肝油とは、タラやエイなどの肝臓から抽出したエキスです。一日数粒の摂取量で、不足しがちなビタミンAやビタミンDを補うことができます。つまりは子どもだけではなく、大人も健康のために摂取しても良い食品です。しかし肝油ドロップは医薬品であることから、パッケージには用法用量が書かれています。

ビタミンAやビタミンDは体内に蓄えられ、必要な分を必要なだけ消費するような仕組みになっています。あまりに過剰にこれらの成分を蓄えすぎると「過剰症」という病気になり、腹痛や下痢、嘔吐、皮膚のかゆみなどの症状が現れてしまいます。

こうなってしまった場合は病院に行くことはもちろんのこと、肝油の摂取を中断しましょう。蓄えすぎていたビタミンが徐々に減っていき、自然と健康を取り戻します。