ホットドッグやアメリカンドッグを買うと、ケチャップとマスタードが分かれて入っている小型の容器を渡されます。両端を持って真ん中からパキッと割って、中にあるソースを取り出しますが、この容器の正式名称を知っている人はほとんどいないでしょう。

パキッテ

ケチャップとマスタードの他に、ジャムとバターやマヨネーズとドレッシング、さらには醤油とワサビまで、そのラインナップは非常に多岐に渡ります。

片手で2種類のソースがかけれるあの容器の名前

この容器は、キユーピーと三菱商事によって設立された株式会社ディスペンパックジャパンによって製造されています。正式名称は社名と同じ「ディスペンパック」とされていましたが、2019年9月からはその名称を「パキッテ」に変更しました。

この容器の本来の使用用途は、電柱などに登って作業をしている人などの両手を使えない人が、片手で薬が塗れるようにと開発された容器なので、もともとはアメリカのサンフォード・レッドモンド社によって考案された製品でしたが、ディスペンパックジャパンが独占実施権を取得し、製造を開始しました。

現在では年間5億個を製造し、その売り上げは年間約45億円とされます。