スパイといえば、映画『007』に登場するジェームズ・ボンドが世界的に有名です。スパイとは未知なる存在であり、国もその存在を認めないことが当たり前となっていますが、イギリスではそんなスパイを公然と募集しているのです。

スパイの募集

イギリスの秘密情報部(SIS)では、2020年までに40%の人員増員を目指し、2016年から1000人のスパイの募集を行っています。SISが創設されたのは1909年のことで、それまでは秘密裏に人員の募集がされていました。しかし2006年からテロ活動の増加の危険性から人員の増加を強化することを決め、新聞広告やウェブサイト上で採用情報を載せるようになりました。今では新聞広告だけでなく、日常のあらゆるメディアにその広告が登場しています。

実際にはSISはジェームズ・ボンドのような人材を望んでいるわけではありませんが、両親のどちらかがイギリス人であること、21歳以上、過去10年間に5年以上イギリスに住んでいたもの、というのが最低条件だといいます。