聖書による「神が人間を殺めた数」の本当のところ
聖書では悪魔は10人の人間を殺したのに対し、神は2,038,344人もの人間を殺めているという情報が蔓延しています。これは間違った情報ではないのですが、そもそも人を殺すとはどういう事なのか、聖書による神の存在を確認してみましょう。
神がなぜ人を殺すのか
聖書では悪魔は10人の人間を殺したのに対し、神は2,038,344人もの人間を殺めています。この記録はハッキリと分かる人数を数えたものであり、実際は有名な「ノアの箱舟」の話のように、地球全体に大洪水を引き起こしたりもしていますので、その数は2000万人を超えるとも言われています。
この数字だけを見ると、神が非人道的な行いをしているように思われますが、そうではありません。
例えば神が創造した人間達の中で、悪い人間と良い人間に分かれたとします。悪人が善人を殺してしまった場合、間接的に神が作り出した結果とも言えますので、神が殺したと置き換えることも出来ます。このような数がカウントされ、200万人もの人間を神が殺めたという情報が出回っているのです。
ただし先に述べたように、「ノアの箱舟」などに代表される様々な災害や超常現象によって引き起こされたものは、神が直接手を下したと言っても良いでしょう。
悪魔はなぜ10人を殺したのか
神が200万人を殺したとされるのに対し、なぜ悪魔は10人しか殺していないのか。逆にその点が気になってきます。
悪魔が擬人化された姿や実態のある存在として聖書に登場するシーンはごくわずかです。「アダムとイブの知恵の実の話」、「ヨブ記」、「荒野での誘惑」、「ユダへの誘惑」などで登場します。
この際、いずれも悪魔は自分自身で人間を殺してはいません。あくまでも人間の悪意を奮い立たせるように誘惑するだけなのです。
例えば悪魔が人間を誘惑し、その人間が他の人間を殺してしまえば、間接的に悪魔が殺したことになるのかも知れません。