傘の撥水効果を簡単に回復させる裏ワザ
買ったばかりの傘は気持ちいいほど雨を弾いてくれます。しかし段々とその撥水(はっすい)効果も薄れ、生地に染み込んでしまうようになります。そんな時、市販されている防水・撥水スプレーを使わずとも、どの家庭にもある物を使って、簡単に撥水効果を復活させることができます。
傘の撥水効果を回復させる
傘の素材として一般的なのが、ポリエステル・ナイロン・ビニールの3種類です。この中でこの裏ワザが使えるのは、ポリエステルとナイロン素材の傘だけで、ビニール傘には使えません。ポリエステルとナイロン素材の傘には、フッ素樹脂がコーティングされています。
このフッ素樹脂が傘の生地に垂直に立っているため、水滴はその上を滑るために撥水効果が発揮されます。しかし手の皮脂や生地同士が繰り返し擦れることが原因で、フッ素樹脂は寝てしまいます。寝てしまったフッ素樹脂を再び立たせてあげれば、撥水効果は復活します。
ここで登場するのが、ドライヤーです。フッ素樹脂は熱を当てることで組織が元通りになるのです。
まずは傘の表面の汚れを洗い落とした後、ドライヤーを10cm程離した位置から温風をかけます。ゆっくりとドライヤーの温風をかけてあげるだけで、高価な防水スプレーを使わずとも、傘の撥水効果は復活するのです。