干した布団を叩いても意味がない
人間は人生の3分の1を寝て過ごします。良質な睡眠をとるためにはちゃんとして布団で寝るのが一番です。さらに睡眠を快適にするために、晴れた日にベランダで布団を干すこともあるでしょう。そして布団叩きでパンパンと……叩いてはいけないのです。
布団叩きの使い方
干した布団を布団叩きで叩くと、確かにホコリのようなものが飛び散ることが視認できます。このホコリのようなものの正体は、フケなどの皮脂汚れ、衣服からでた繊維、そして布団の中のワタです。
布団を叩くことによって布団の中のワタが傷ついてしまい、細かくなったワタが布団から飛び散ってしまいます。中のワタだけでなく、布団全体にダメージを与えることになってしまい、結果的に布団の寿命を縮めてしまうことになるのです。
さらに問題なのは、布団に生息しているダニです。人間がいるところに必ずダニは付き纏います。布団を叩いてダニを追っ払っていると考える人もいるでしょうが、ダニはそんなことでは布団から去ってはくれません。布団を叩くことでダニの死骸や糞などが飛び散ることは確かです。
しかし問題はそれらが空気中ないし布団の表面付近に移動することで、人間が吸ってしまう危険性があることです。特に集合住宅などでは、布団を叩く騒音だけでなく、このアレルギーの原因も問題となることでしょう。
布団叩きは畳叩きと同様のものであると捉えられて生まれた誤解という説が有力です。布団叩きの正しい使い方は、叩くのではなく表面を払うことにあります。現在では専用の掃除機なども販売されていますので、ダニ対策をしっかりとしたいのであれば、掃除機で吸い込む方が良いでしょう。