甲子園とは「全国高等学校野球選手権大会」の通称です。甲子園を夢見て、高校球児は日々練習に明け暮れています。いざ試合当日は多くの応援団で賑わいをみせますが、過去に一度、応援団の一員として生きているが入場したことがあるのです。

象の応援団

1951年に開催された第23回・春の高校野球大会での出来事でした。甲子園球場のある地元、兵庫県代表の鳴尾高校と静岡県代表の静岡城内高校の試合で、試合前の練習中に象にまたがった鳴尾高校の応援団長が登場したのです。

この象は甲子園球場から100m先にある「阪神パーク甲子園住宅遊園」にいた「アキコ」というアジア象で、応援団長が当日の貸し出しを直談判して交渉が成立しました。

校歌を歌いながらグラウンドを周ったり、選手と記念撮影をしましたが、象を入場させること自体を甲子園側には秘密にしており、間も無くしてスタッフにより強制退場となりました。

この応援のおかげか、ノーヒットノーランを達成して快勝した鳴尾高校は、その大会で準優勝という輝かしい成績を残しています。