テレビドラマや映画を見ていて、CM(コマーシャル)になった途端に音量が大きく感じ、慌てて音量を小さくしたことはありませんか?逆にそのまま映画の続きが再開されると、今度は音量が小さく感じて音量を上げるといったことをしてしまいます。本当にCMは音が大きいのでしょうか?

CMの音量

そもそもCMは視聴者に見てもらえるように様々な工夫が施されています。その一つとして、音量を大きくして注意を惹かせる……と思われがちですが、現在はこのような注意の惹き方はされていません。「現在は」といったのは、過去にはそのような手法があったからです。しかし苦情が多いことから2012年10月をもって、音量に関する新たな基準が設けられました。

その音声の新たな規準が「ラウドネス」です。これは、その番組の放送開始から放送終了までの音量を測定し、平均値(LKFS)を算出します。その数値が24LKFSを超えないように調整されます。しかしあくまでも平均の数値なため、ドラマや映画で静かなシーンの後、明るいCMなどが流れるとどうしても音が大きくなったように感じられるのです。