あることに対して無視をすることを「シカトする」と言います。若者言葉のように思われがちですが、意外にもその歴史は古いのです。

ルーツは花札にあった

「シカト」という言葉は、もともとはヤクザが用いる隠語として誕生しました。そのルーツは賭博の花札にあります。

花札は1月から12月までの絵柄があり、その内の10月は鹿とモミジの絵柄になっています。このことから「鹿+10月」→「シカ10(とう)」→「シカト」という言葉が生まれました。

この10月の花札に描かれている鹿が、そっぽを向いているというところから「シカト」は、「相手を無視する」という意味で使われるようになったのです。