オリンピック種目でもあるパワーリフティングは、「スクワット」「ベンチプレス」「デッドリフト」の3種目の合計で競われます。パラリンピックでは、足の不自由な選手のために、ベンチプレスが採用されています。

パワーリフティングの世界記録

イラン代表のシアマンド・ラーマン選手は、生まれながら足が不自由であるにもかかわらず、パラ選手としてパワーリフティングで活躍をし、2012年ロンドンパラリンピック、2016年リオデジャネイロで2連覇を果たしました。

パワーリフティングでは体重別で階級が分かれますが、ラーマン選手が出場した男子107キロ超級で、ラーマン選手は310kgを持ち上げ世界記録を樹立、金メダルを獲得しました。凄いのは310kgという記録ですが、実は健常者でもほとんど同じルールにもかかわらず、300kgが世界記録であることから、格の違いがわかります。

東京パラリンピックでも金メダルの期待を背負っていたラーマン選手ですが、残念なことに2020年3月1日に、心臓発作により31歳の若さでこの世を去ってしまいました。