子どもを蔑む言い方として「悪ガキ」「クソガキ」などという言葉があります。品行方正がきちんとできている子に対して決して使われません。この「ガキ」というのは一体どういう意味なのでしょうか。

ガキの由来

仏教の考え方では死後、6つの世界に輪廻すると言われています。天国と呼ばれる「天道」、私たちが現在生きている「人間道」、常に争いが起きている「修羅道」犬や猫などの動物界である「畜生道」、罪を償わせるための「地獄道」、そして下等な鬼の世界である「餓鬼道」です。子どもを蔑む言い方である「ガキ」は、この「餓鬼道」に住う「餓鬼」が由来しています。

餓鬼は骨と皮だけに痩せ細っており、お腹だけがポコんと出ています。貪るように物を食べる姿から、自分の欲望を満たすことだけに夢中になっている者に対し、ガキという言葉が使われるようになったのです。