その豊富な栄養素から海のミルクとも呼ばれる「牡蠣(かき)」ですが、スーパーで売られている牡蠣を見ると「生食用」と「加熱用」の2種類が売られていることに気付きます。

今回の雑学では、生食用と加熱用の違いは何なのかをご紹介します。

違いは鮮度ではない

加熱用だからといって鮮度が劣っているワケではありません。同じ日に水揚げされ、同じ日に出荷された牡蠣が、生食用と加熱用とで分けられるのです。では一体なにを基準に分けられているのでしょうか。

答えは、どこの「海域で採れたか」の違いです。

牡蠣は体内で菌が繁殖してしまい、それを人間が口にしてしまうと食中毒になってしまいます。生食用の牡蠣として出荷できる海域は保健所によって指定されており、しっかりとした除菌、滅菌処理が行われた状態で養殖されているため、食中毒の危険性はないということです。

美味しさの違い

加熱用の方がより多くの栄養素が含まれているといわれています。また、生食用の牡蠣は内蔵をきれいにするために数日間の断食状態にする必要があり、身が痩せてしまうとの情報もあります。

食感や喉ごしでを楽しむのであれば断然生で食べる方が良いでしょう。しかし大事なのは、生で食べる祭は必ず生食用の牡蠣を食べることです。安いからといって加熱用の牡蠣を生で食べてしまうと、痛い目をみてしまいます。