入浴は血流を促進して身体の隅々までを温かくし、疲労を癒やしてくれます。これは家庭でのお風呂でも効果があることですが、温泉となると一段と疲れを取ってくれる気がします。しかし身体に良いとされる温泉の効能も、時には毒となる場合があるのです。

温泉の副作用に注意

温泉には水質に含まれる成分によって身体に様々な影響を及ぼします。これがいわゆる効能というものです。肩こり、腰痛、リウマチ、筋肉痛など、身体の不調を治してくれます。この温泉の効果は厚生労働省でも認められており、一週間以上の温泉療法をした場合、その入浴費と交通費が医療費控除の対象となります。

つまり温泉のお湯は薬と同じ効果があることが認められているのですが、薬に付きものなのが副作用です。温泉の場合も例外ではありません。温泉に含まれる成分によって、自律神経が過敏になり、めまい、吐き気、嘔吐、頭痛、下痢などの諸症状を引き起こします。これがいわゆる「湯あたり」というものです。

一般家庭のお風呂では長く浸かっているとのぼせることがありますが、温泉ではのぼせではなく湯あたりの心配をする必要があります。温泉のガイドブックやパンフレットなどに目を通してみると、一日の入浴回数を制限している温泉もあるほどです。

温泉に入って逆に疲労感を感じる場合は、湯あたりしている可能性が高いですので、その後の再入浴は控えましょう。