いずれも強い風が吹いて建物や農作物に被害を及ぼす。そんな印象でしょうか。これらの違いは何なのでしょうか。

今回の雑学では、「トルネード」、「サイクロン」、「タイフーン」、「ハリケーン」の違いについてご紹介します。

トルネード

地上から細長く延びる渦巻状の上昇気流のこと。規模は小さめで発生期間も短いが、非常に強烈な風が特徴で、一瞬にして甚大な被害を及ぼします。日本語では「竜巻」といいます。

タイフーン、サイクロン、ハリケーン

いずれも日本語では「台風」と呼ばれるもの。この三種は全く同じ気象現象で、発生地によって呼び名が異なるのです。

台風とタイフーンで語感が似ていますが、それもそのはず。中国語の大風(タイフン)が語源となっているようです。

ではこれら三種の違いについてご説明しましょう。

タイフーン

北西太平洋(赤道より北で東経180度より西の領域)または南シナ海に存在し、なおかつ最大風速がおよそ17m/秒以上のもの。

サイクロン

ベンガル湾やアラビア海などの北インド洋に存在し、最大風速が約17m/秒以上のもの。

ハリケーン

北大西洋、カリブ海、メキシコ湾および北東太平洋(西経180度より東の領域)に存在し、最大風速が約33m/秒以上のもの。


どの海上に出現するかによって名前が異なるというのが面白いですね。これからはニュースで熱帯低気圧の情報が流れた際に、どの海上で発生したのか名前から分かるようになりますね。