海の岩場に生息する牡蠣は、その岩から「かきおとす」ことから「カキ」という名が付いたとされています。漢字では牡蛎、蛎など様々な漢字が用いられますが、牡蠣と書くのが一般的です。この漢字の中で「牡」という字が当てられていますが、これはその通り性別の「オス」表していますが、牡蠣のメスはいないのでしょうか?

牡蠣のメス

貝類の性別を見分けるのは難しいもので、主に生殖腺の色で見分けることが多いです。例えば巻貝の一種であるサザエは、殻の奥にある突起が生殖腺であり、その色が白っぽければオスで、緑色をしていればメスになります。しかし牡蠣は一見して判断できるような生殖腺や臓器などはありません。牡蠣の雌雄判別は顕微鏡で見ないと分からないレベルだからです。

では昔の人はなぜ「牡蠣」という字を当てたのかというと、その身が白い物しかいないことから「牡しかいない貝」、つまり全てがオスしかいない貝だと誤解してしまったからなのです。

実際にはそんなことはあり得ず、私たちが普段口にする牡蠣の中には当然メスの牡蠣もいるということです。