血液型は言わずもがなA型B型O型AB型の4種類。これをABO式血液型と呼ぶが、なぜそもそもC型ではなくO型なのか。

近年では血液型からその人の特徴を見出す、血液型診断には何ら根拠が無いということが広まってきていますが、今回の雑学で血液型の何たるかを知りましょう。

血液型とは

まず、血液型とは血液の種類を表すものではありません。

血液の表面には抗原が含まれています。これは体内に侵入したウィルスなどの病原体と戦ってくれる役割を担う抗体を生み出すもととなる物質です。この抗原は250種類以上もの数がありますが、代表格とされるのがA型、B型抗原です。

血液型とはすなわち、このA/B型抗原が有るか無いかで分けれているに過ぎません。A型抗原を持っていればA型、B型抗原を持っていればB型、両方とも存在するならばAB型になります。ではO型とは何なのでしょうか。

そうです、どちらの抗原も持っていない方がO型です。つまりO(オー)ではなく0(ゼロ)型なのです。他にも医学の言語とされるドイツ語で「何もない」を意味する「ohne」の頭文字ではないかとの見解もあります。

しかしこの血液型の名称は現代のもので、1910年まではA型、B型、C型と呼ばれていたのです。