一般的に血液型はA型、B型、O型、AB型の4種類に分類されますが、これは日本においてABO式と呼ばれる判別方法を用いているためです。この判別方法だけでは人間の血液型は4通りしかないことになります。しかし実際は数兆通り以上に細分化することが出来るのです。

ABO式以外の判別方法

他の判別方法で最も有名なものは「Rh型」の判別方法でしょう。Rh型はRhプラスとRhマイナスの2種類しか存在しません。日本人の99.3%がRhプラス型に属しており、Rhマイナス型の血液は非常に貴重なのです。医療ドラマなどで「Rhマイナス・・・」と絶望するシーンを見かけることがあるのはこのためです。

実はその他にも「MN型」や「ダフィー式血液型」など様々な血液型の判別方法があり、その数はなんと約300種類。全ての判別方法を掛け合わせていくと、数兆通り以上のパターンが算出されるといいます。つまり、指紋などと同様に全く同じ血液型を持った人間がいる可能性は極めて0%に近いということになるのです。