ミカンが赤いネットに入っているのには理由がある
スーパーマーケットや八百屋さんで売っているミカンは、大抵の場合は複数個がネットに入って売られています。その色はオレンジや赤っぽい色をしていることがほとんどですが、これにはある心理効果を生み出すためなのです。
同化現象
ミカンの場合は熟してくると食べ頃ですが、その色は当然ながらオレンジ色です。その色が他の色に囲まれることによって「同化現象」が起こります。同化現象とは、細い線状の時に隣接する色が近づいて見える現象のことで、ネットに入れられたミカンの場合、そのネットの色にミカンの色が近づいていくことになります。すると、まだ完璧に熟していないミカンでも、美味しそうなオレンジがかった色に見えてくるのです。
野菜でも同じ現象を利用している場合があります。例えばオクラは緑色のネットに入れられて売られていますが、これも鮮やかな緑色に見えるようになることで、購買意欲を向上させることができるのです。
ちなみに女性が使う美容グッズにも同化現象が使われています。それが、脚をキレイに見せるためのストッキングです。