座布団には裏表と前後の向きが決まっている
普段何気なく使っている座布団ですが、実はしっかりと裏と表、前と後ろの向きが決まっているのです。
今回の雑学は座布団の見分け方から、いくつか雑学をご紹介します。
座布団の正しい座り方
座布団に座ることを、正式には「座布団をあてる」といいます。座布団をあてる正しい作法として、決して足の裏で踏んではいけません。
- 座布団の下座側(座布団の左側)に座る。
- 両手を座布団の正面両隅につき、体を座布団の方へ45度程度傾ける。
- そのまま膝を使って座布団の中心まで進み、正面を向く。
イメージできたでしょうか。座布団をあてる前には「失礼します。」と声をかけると良いでしょう。また、訪問先などで先に座布団の上に座った状態でその家のご主人などを待つ場合は、ご主人が部屋に入ってきたら座布団から降りて正座して挨拶をするのが礼儀です。
座布団の前後の見分け方
座布団には必ずどこかの面に、縫い目のない面があります。この縫い目のない面が正面にくるようにして座布団を敷きます。また、座布団カバーなどをしている場合は、ファスナーの面が後ろ側になるように敷きます。
座布団の裏表の見分け方
座布団の中央にある、しめ糸の房がある方が表になります。キュっとしまっている面です。その逆の縫い目しか見えない面が裏になります。座布団の種類によっては裏表の判別がつかないものもあるようなので、その際はどちらが表か裏かは気にしなくてもよいでしょう。どうしても気になるのであれば、来客用などに裏表の判別のつく座布団を用意した方が無難かも知れません。