オリンピックには芸術種目の競技があった
今年は4年に一度のオリンピックイヤーです。夏季オリンピックとして31回目の今大会は、ブラジルはリオデジャネイロで開催されます。長い歴史のあるオリンピックですが、過去には芸術作品で競い合う競技があったのはご存知でしょうか。
今回の雑学では、オリンピックの芸術競技についてご紹介します。
オリンピックにおける芸術種目とは
初めて芸術種目が採用されたのは1912年のストックホルムで行われた第5回大会の時でした。それから60年後の第14回ロンドン大会まで続きました。
芸術種目をオリンピックに実施しようと提唱したのは、国際オリンピック委員会第二代会長であり、近代オリンピックの創始者でもあるピエール・ド・クーベルタン男爵。
第5回大会から実施された種目は「建築」、「彫刻」、「絵画」、「音楽」、「文学」の五部門。
そして参加資格が限られており、参加者自身がスポーツに関係を持っている必要があり、応募する作品もスポーツから着想を得た作品に限られていました。
芸術種目のメダリスト
第五回大会の文学部門では、芸術種目を実施した張本人であるクーベルタン男爵が『スポーツ賛歌』というエッセーで金メダルを獲得しました。何かとても裏を感じてしまうのは私だけでしょうか。
日本人では第11回大会の絵画部門で、藤田隆治と鈴木朱雀が銅メダルを獲得しています。
廃止後の芸術活動
残念ながら芸術競技は廃止になってしまいましたが、現在ではオリンピックを開催する都市では必ず、オリンピックに関連した美術展を開催することが義務づけられています。