古代オリンピックの競技は1種目だけだった?
紀元前にギリシャで行われていた古代オリンピック。現代のオリンピックと同様に四年に一度開催されており、紀元前9世紀から紀元後4世紀にかけて293回もの大会の歴史があります。
今回の雑学では、初期の古代オリンピックで行われていた、たった1種目の競技についてご紹介します。
競技種目は1種類のみ
第1回大会から第13回大会までの52年間もの間、争われる競技はたったの1種目だけでした。その種目は「スタディオン走」と呼ばれるもので、1スタディオン=約191.27mの距離を走る短距離走の種目なのです。
この競技に出場できるのは成人の男性に限られていました。そして競技の際には一糸まとわぬ裸で争われたのです。
スタートの際にフライングをしてしまうとペナルティとなりますが、現代のルールのように2回目で失格というものではなく、フライングした場合はムチで叩かれるという肉体的なペナルティを課せられるのです。
スタディオンの影響
競技場を意味する「スタジアム」という語源は、このスタディオンという単語にあります。スタディオン走が行われるスタジアムは、直線で約200mの距離が走れるトラックが用意されたこじんまりとしたものでした。
1種目だからこその絶対王者
スタディオン走で優勝したものには、そのオリンピックの開催名に冠がとして自身の名前が付けられることになります。つまり第5回大会でガクシャが優勝した場合、第5回ガクシャ・オリンピック大会という具合に後世に語り継がれるのです。