「寂しい」と「淋しい」の違いと正しい使い分け方
一人ぼっちでさびしい。誰かに会いたくなってさびしい。そんなことをメールや手紙で文章に書き表す際、「寂しい」と「淋しい」でどのように使い分ければよいのでしょうか。
今回の雑学では、「寂しい」と「淋しい」の違いについてご紹介します。
読み方の違い
寂しいも淋しいもどちらも「さびしい」、「さみしい」と読むことが出来ます。「さみしい」は「さびしい」が歴史とともに変化していき、新たに加わった読み方になります。どちらで読んでも間違いではありません。
漢字の使い分け
両者で決定的に違いが定義されているのは、常用漢字であるか否か。常用漢字に指定されている「さびしい/さみしい」は「寂しい」の方で、新聞や教科書、テレビのテロップなどでもこちらの漢字が使われます。
しかしニュアンス的にも違いは感じ取れます。
「寂しい」は、街にひと気がなくてさびしい様子であったり、客観的なさびしさを感じる際に使われることが多いようです。
「淋しい」は、誰かに会いたくてさびしい様子など、身体的なさびしさを感じた際に使われ、例えばラブソングの歌詞では「淋しい」の方があてがわれている事が多いです。
どちらの漢字を使っても心細い様子などを表す文字として間違いではありません。不安であるならば常用漢字である「寂しい」を使うのが無難と言えるでしょう。